ローマ近郊の都市、モンテポルツィオ・カトーネにて1920年代より
代々ワインとオリーブオイル造りを営んでいたのがヴォルピの生産者であるメルジェ家です。
メルジェ家の最初の一歩は、量り売りワインの生産でしたが、
2代目アルマンド・メルジェの手腕によって生産拠点の開発が行われ、
ローカル企業からイタリア全国企業へ。
さらにその息子、3代目フェリーチェ・メルジェは
誰にも負けないクオリティのワインを造ることをポリシーに掲げ、ポッジョ レ ヴォルピ社の改革に着手。
そして権威ある賞を受賞し、ヴォルピ社は確固たるインターナショナル企業の地位を築きあげました。
現在のメルジェ家は伝統とモダンの両面を大切にしながら、
多様性のあるワイン造りを続けています。
同社が所有するブドウ畑はローマの田園地帯〜山の斜面に広がっており、
緑豊かな自然がいっぱいのこの土地にはキツネ(volpe)がよく現れます。
美味しいブドウが育ち、それを目当てにキツネが現れる。
あたかも、イソップ童話の「ブドウとキツネ」のような光景を同社の畑では見ることができます。
そんな光景に思いを馳せたメルジェ家は、
ワインの名前を「ポッジョ レ ヴォルピ -Poggio Le Volpi-」と名付けることにしました。
同社の所有地は、ラツィオとプーリアの二つ。
総面積750haにも及ぶ大地で大切に育てられたブドウが、同社のワインとなります。
ヴォルピの畑は、太古の昔から自然環境の恩恵を最大限に享受してきたブドウの木々が育つ開放的な大地です。
ブドウの栽培は、太陽が均等に当たるようにエスパリエ仕立てで育成します(=枝を平面に拡げる手法)。
【ラツィオ州】
気候は典型的な地中海性気候で、温暖かつ雨が少ないのが特徴です。
イタリア20州の州都の中でもローマやその近郊は最も日照時間と晴れの日が多い地域で、
特に春から秋にかけてのブドウの生育期間に雨がほとんど降りません。
そのため、ブドウが病気にかかりにくく、よく熟します。
主要な栽培品種は、マルヴァジア種、トレッビアーノ種、チェネーゼ種、ネロ・ブオーノ種です。
【プーリア州】
プーリア州はイタリア半島のいわゆる“かかと”の部分に位置しており、
ラツィオ州と同様に地中海性気候に属しています。
夏は雨が少なく乾燥しており、一年を通して温暖な気候なのが特徴です。
主要な栽培品種は、プリミティーヴォ種、ネグロアマーロ種、フィアーノ種です。
イタリアワインガイド『ルカマローニ2013』では同社のフラッグシップでもある
赤ワイン「バッカロッサ」と白ワイン「ドンナルーチェ」がともに
満点評価の99点を獲得するという快挙を達成しています。
デイリーワインから上級ワインまで、圧倒的な品質の高さを誇っています。